外壁家屋調査
低コスト、安全性、点検期間の削減
ドローンによる赤外線外壁調査が、外壁点検の新しい手法として注目されています。これは、ドローンを使用して外壁を赤外線カメラで撮影し、温度差分布から外壁の浮きを検出する方法です。この手法は打診調査に比べてコスト面、安全性、点検期間の削減などで優れているとされています。主なメリットは、短時間での調査、高い安全性、建築基準法第12条の定期調査への対応、点検結果の記録、およびコストの削減です。一方で、天候の影響や建物の立地による制約がデメリットとして挙げられています。要約すると、ドローンによる赤外線外壁調査は効率的で安全で、従来の方法よりもコストが削減できる新しい点検手法と言えます。
メリット:
1. 短時間での調査:点検調査にかかるお金だけではなく、期間に関しても大幅に削減できるというメリットがあります。
従来であれば、足場などを組み立てて設置する期間などが必要でした。
しかしドローンは飛行・撮影させるだけなので、1日~2日で調査が完了することも少なくありません。
2. 安全性が高い:足場を組立てて、作業員が高所にて作業することもないので、非常に安全性が高いのもドローンによる安全性が高い理由のひとつです。
点検用のドローンは、基準点検をクリアした優秀な機器であり、衝突防止用センサーがついているので危険性も少ないです。
3. 建築基準法第12条の定期調査にも対応:令和4年1月18日の官報にて、建築基準法施行規則の一部が改正されることが報じられました。
建築物の定期調査報告における調査方法の一つとして、ドローン(無人航空機)による赤外線調査が明記されました。
4. 点検結果の記録:ドローンで撮影した外壁部分の静止画・動画などは点検記録として保存しておくことが可能です。過去の点検記録を遡ることによって、外壁の時間経過を簡単に確認できるので、記録を取っておきたい方にもおすすめです。
赤外線カメラで撮ったサーモグラフィは、浮き・亀裂などの箇所がわかりやすく確認できるので、建物の経年劣化を知る上でも重要な資料となりうるでしょう。
5. コストの削減:ドローンで赤外線外壁調査を行う上での最大のメリットは、点検費用を大幅に削減することができるという点です。以下、1平米あたりの点検費用を表にして、比較を行っています。
通常、打診調査を行う場合、人の手で1枚ずつ打診を行っていく必要があるため、2階建て以上の建物では足場を組む必要があります。
その点、ドローンの場合は、足場を組む必要が一切ないので、足場代等はかかりません。
点検条件
天候 :基本的に快晴
風速 :15m/s以下
人員 :2名体制
加入保険:三井住友海上火災保険 対人,対物:5億円
ドローン操縦士:二等無人航空機操縦士、赤外線建物診断士
点検機体:Matrice30T